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二眼レフ資料2

二眼レフのはなし 上下巻 ・ 日本の二眼レフ

二眼レフのはなし・日本の二眼レフ

二眼レフ資料としては、質・量共に最高峰と言って過言ではないものです。
二眼里程標開設以来、参考資料として最も尊重し利用してきました。情報によって年代などの記載違いがあり総合的な判断も難しい場合は、この資料を優先としています。

朝日ソノラマ刊の現代カメラ新書シリーズ。田中政雄氏著。
「二眼レフのはなし」は、前編が二眼レフ黎明期から戦前にかけての海外・国内二眼レフの紹介で、後編が戦後海外モデル。「日本の二眼レフ」が戦後の国産機種となっている。
取り上げられている二眼レフは多岐にわたり、機種の写真や生産年代、機構的な内容に当時の状況などなど読み応え十分。作例などの余分な情報が無く、資料として非常に読みやすく解りやすいです。

残念ながら絶版書籍。ただ、見かける頻度はそれなりに高い印象があります。
「二眼レフのはなし」は、各巻づつ揃えるならセットになったものを探した方が効率的かと。
「日本の二眼レフ」前編に、「網羅できなかった機種をまとめて後編として書きたい」との趣旨のあとがきがあるのですが、「日本の二眼レフ」の後編は刊行されているのでしょうか?かなり探したのですが、見かけたことがありません。詳細をご存知の方は、お知らせいただければ幸いです。

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広告にみる国産カメラの歴史

広告にみる国産カメラの歴史

1994年に朝日新聞社より刊行された、ハードカバーの大型カメラ資料。データベースによれば、1348点ものカメラ広告を掲載しているとのこと。
二眼里程標公開後しばらくしてから入手したものですが、いまや最も手に取る機会の多い資料となっています。

内容は昭和10年から40年までのカメラ雑誌等に掲載された「カメラの広告」。ギリギリではあるものの広告内の文字も読めるように掲載されており、各カメラのスペックの遷移やモデルチェンジの際の訴求点など読み込もうと思えば情報量としては圧倒的と言えます。
巻末にはカメラ名から掲載広告ページを引けるインデックスがあり、使い勝手も非常に良好。

巻頭には「国産名機60選」と題したカラーグラビア、中途中途には非常に興味深い読み物があり、二眼レフ関連も「使われ方に魅力があった二眼レフ」が収められている。

はっきり言えば、一般の方には無縁な専門書でありオタク本です。ただ、こういった資料を編纂する労力と熱意があって初めて情報を得ることが出来ることを忘れてはいけない。
既に絶版ですが古書市場に数は多いので、稀代の名著、カメラを愛して已まない多くの人にお勧めします。

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国産カメラ図鑑

国産カメラ図鑑

カメラ研究をする方々の間では定番中の定番と言える書籍。1985年改訂版発刊。
ドラクエの作曲者であり著名なカメラコレクターであるすぎやまこういち氏、カメラ修理名人として有名なナオイカメラサービスの直井浩明氏らが編集。
多くのカメラコレクターとカメラ店、博物館や写真関連企業から写真や情報提供がなされ、戦前から戦後、豆カメラから特種用途まで2000をゆうに越えるカメラが網羅され一大プロジェクトの様相。
二眼レフもざっと見250機種前後がアルファベット順に写真付きで掲載。

掲載カメラ一台一台に、希少度と売価の目安となる★が付けられていたり、全ページ小さなコラムに至るまで、日本語と合わせて英語での記載がされており、国内にとどまらず海外のカメラ愛好家・研究者にも向けられた書籍となっているのが非常に意欲的。
反面、掲載カメラの点数が多いため各々の説明文はやや簡潔。「広告にみる国産カメラの歴史」のように「読み込む」のではなく、データベースとして利用するのが便利かと思います。