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二眼レフの選び方

どんなところに注意して二眼レフを選べばいいのか

気に入ったカメラが一番

二眼レフの機種を選ぶ場合に、注意すべき点はあまり無いと言ってもいいです。
無論、簡単に使えるものや独特の操作方法のものなどもありますが、簡単に使えると言ってもある程度の「慣れ」は必要です。デジタルカメラ全盛の時代に「二眼レフ」を持つというのは趣味的な要素も強いでしょうから、デザインの気に入ったものやメーカー・レンズへの憧れで選んでも一向に構わないと思います。

ただせっかく買ったけれど、「使い辛い」「異常に手間がかかる」などの理由で、使わなくなってしまうのは避けたいところ。そこで、購入前に確認しておきたいポイントを記載しますので、「この機能は自分に必要だな」「この部分は気にしなくても大丈夫かな」といった、外観だけでは判り辛い部分も機種選びの参考にして下さい。

どんなフイルムを使うのか

二眼レフには多くの機種がありますが、先ず使うフイルムに注意が必要です。
当サイトに掲載している二眼レフは全て、「120(ブローニー・中判フイルム)」という現在もカメラ店で容易に入手できるフイルムが使用でき、撮影枚数は12枚になります。大半の二眼レフは、この120フイルムを使用します。

ただ、小さくてカワイイ機種だなと思うカメラは、「127(ベスト判・44)」という規格のフイルムを使う機種が多く、アメリカ製の一部には「620(細軸ブローニー)」を使う二眼レフもあります。これらのフイルムは入手困難であったり、120フイルムを加工して使わなくてはいけないものですので、最初のうちは避けたほうが良いでしょう。

※ ベスト版の二眼レフには「ベビー」や「44」といったネーミングが多く(ベビーローライやヤシカ44など)、コダック製の二眼レフの多くが620フイルム仕様です。

120フイルムは、一般的な35mm(いわゆる「普通の」フイルム・写真右端)よりも細長く、箱に「120」の表記があるので必ず確認して購入しましょう。ブローニーフイルム
同じメーカーの中にも、カラーネガ・リバーサル・モノクロネガなどの種類がありますが、最初は露出の許容範囲が広い「カラーネガ」を選ぶと露出での失敗が減らせて良いと思います。

120フイルムと同じ大きさで「220」と書かれたものもあります(写真左上)。
220フイルムは120の2倍24枚撮影可能ですが、二眼レフでは対応している機種は少ないので注意が必要です。220のみ対応で120が使えない二眼レフはありません。

レンズの違いを知ろう

カメラのレンズには「焦点距離」というものがあり、それによって写真に写る広さが変わってきます。また、二眼レフは一部の機種を除きレンズ交換が出来ない構造になっています。
二眼レフに多いのは75mmと80mmレンズ付です。焦点距離が長いほど写る範囲は狭くなりますが、この5mmの差に最初からこだわる必要はあまり無いかと思います。
例えとして、風景や街を撮るなら少し広角の75mm、人物なら背景をぼかしやすい80mmといった感じです。

また、撮影レンズの構成や構成枚数にも様々なものがあり、一般的に4枚のレンズで構成されているものをテッサータイプ、3枚のものをトリプレットタイプと呼びます。
画像の周辺部分の画質は構成枚数の多い4枚玉の方が優れている場合が多いですが、一概にレンズの枚数が多い=高画質とも言えません。あくまで画質は写真の一要素ですので、酷過ぎるものはどうかと思いますが、あまり振り回されない方が賢明かと思います。

レンズコーティングレンズはなるべく、1950年代以降のレンズコーティングのされているものを選ぶと良いでしょう。コーティングの有無は光を反射させて見ると、青や紫等の色が見えるので確認できます。

左三点はコーティングされていて、反射の色は様々。右端は戦前のコーティングの無いもの。
青いコーティングだからといって、撮った写真が青くなる訳ではありません。被写体の色の再現や逆光時の画像の形成に大きく関わってきます。

使い勝手の見分け方

操作方法を考えた場合、「巻き止め」機構があるかどうかは要確認です。これは「フイルムを巻き上げたら自動的に次のコマで止まるか否か」です。巻き止めの無い機種は、通常「赤窓」からフイルムの裏紙に書かれた番号を見て次のコマを出します。この点は「使い方」のページで詳しく解説します。

最初は面倒に思うかもしれませんが、撮影直前に巻くか撮影直後に巻くといった自分のルールを決めておけばさほど問題は無いと思います。余計な連動機構が無いため、壊れづらく価格も安いのが利点になります。ただし、同じコマに二回写してしまったり、巻き上げすぎて12枚撮影できなくなる失敗などには注意が必要です。

赤窓左が赤窓の遮光用シャッターを閉じた状態で、一枚撮り終わる毎にシャッターを開き巻上げを行います。赤窓のシャッター自体が無い機種もあります。
光が入り込んでフイルムに影響(光線引き・カブリ)が出る可能性もあるので、巻上げの時のみシャッターを開けて後は閉じておきます。

赤窓は通常背面か底の部分にあります。底に赤窓のある機種は、フイルムの1枚目のみを赤窓で確認し後は自動的に巻上げが止まるものが多いです。
カウンターがある機種は、基本的に赤窓送りではありません。

(巻き止め機構が無く赤窓代わりのカウンターを見ながら巻上げる機種を、二眼里程標では「赤窓式」に分類しています。)

シャッターチャージが巻き上げに連動するか否かもカメラ選びのポイントになります。
基本的にシャッターは、1枚撮影するごとにチャージ(充填)をしなくてはなりません。それがフイルムを巻き上げる動作に連動して自動的に行われるもの(セルフコッキング)と、巻上げとシャッターチャージを別々に手動で行うものとがあります。
それぞれのメリットがあり、連動のものは手間がひとつ省けることとチャージ忘れを防げること。手動のものは連動のものに比べ価格が安い場合が多く、複雑な連動機構が無いため壊れる要素も少なくなります。

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露出計付きの二眼レフについて

当サイトでは露出計のある機種は紹介しておりませんが、露出計があっても20年以上前の機種がほとんどで、精度に関しては不安が残ります。水銀電池を使っていた機種もあり、代替電池を使用するにはアダプターなどが必要です(電池が不要な露出計を装備した機種もあります)。単体露出計
撮影にネガフイルムを使うのであれば、露出の正確さにさほど神経質になる必要は無いかと思いますが、本格的に撮影をするのなら単体露出計の使用をお勧めします。

単体露出計は、写真のようなものからカメラのアクセサリーシューに取り付けできる超小型のものまで様々です。フイルム感度の設定さえ間違わなければ、使い方のコツはありますが難しいものではありません。

定評のある機種やお勧めの二眼レフ

なかなか最初の一歩というのは誰でも迷うもので、その機種選びの悩みこそが「楽しい」とも言えます。
そうは言っても、これらのチェックポイントを膨大な二眼レフに照らし合わせて選ぶのは大変な作業ですので、管理人の私見ですが、入手しやすく定評のある機種を幾つか挙げておきます。

リコーフレックス(ダイヤ系)
リコーフレックスにも大きく分けると二タイプがあり、ギアでレンズが同期回転するタイプピントレバーが左右に突き出したタイプです。お勧めは後者。操作性・スクリーンの見易さ・価格帯どれを採っても◎。
ヤシカフレックス・ヤシカマット
ヤシカの二眼レフには多くの機種があり、赤窓式の廉価なものからセルフコッキングの機種、露出計を装備した年代の新しいものまで多様です。ヤシカフレックスの見分け方などを参考に選んでみてください。
プリモフレックス(前期型)
二眼里程標に掲載は少ないものの、定評のあるレンズやスタンダードな操作性でお勧めできるモデルです。後期のオートマットモデルはやや高価で数も多くないので、1型から4a型くらいが狙い目でしょうか。
ミノルタオートコード
国産二眼レフの中では抜群の人気機種。生産期間も長いので中古の個体数も多く、レンズ性能・操作性も非常に良好です。ただし、前出機種よりも価格はやや高めになります。オートコードの見分け方も参照。
ローライコード
二眼レフの代名詞「ローライフレックス」の下位機種。とは言え、造りや操作性・レンズ性能などは非常に良好です。モデルは多いですが、文献やネット上の情報も多いので参考に。個人的には4型がお勧め。

これらはあくまで一例ですので、ここに無い二眼レフがお勧めではないという意味ではありませんし、最初に書いたように気に入ったカメラこそが一番です。当然、初心者の方が最初からローライフレックス2.8Fなどの高級機を入手しても全く問題ありません(私もそうでした)。

二眼レフ選びのヒント

現在二眼レフの新品は数機種が細々と生産されているだけです。
必然的に中古での入手が多くなるかと思いますが、中古品の状態は全ての固体で違ってきます。「これが欲しい」と思っても、状態の良いものにめぐり会うには探す「時間」と「根気」が必要かと思います。
気に入った機種でなくとも、安価で程度の良い機種があれば一旦入手してみて、二眼レフとはどんなものなのかを体験してみるのも良いでしょう。

このページに記載した機構の情報は各カメラの詳細ページの写真や、データ表で確認していただけるようになっています。掲載機の中で興味のある機種がありましたら参考にしてみてください。

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