リコーの二眼レフ参入は戦前からであり、リコーフレックス(Ricohflex)のシリーズ全体では100万台を遥かに超える生産台数を誇る。
掲載機リコーフレックス・ニューダイヤ(New Dia)には2つのバリエーションがあり、シチズンシャッターで3枚構成のリコナー(Rikonar)レンズ付きと、セイコーシャシャッターで4枚構成リケノン(Rikenon)レンズ付きとがある。
リケノン付きモデルは後継機ダイヤコード(Diacord)とほとんど差異は無いようで、露出計付きのダイヤLはクランク巻き上げ・セルフコッキングの仕様だ。
リコーフレックス・ダイヤシリーズ最大の特徴は、左右側面に突き出たシーソー式のピントレバー。両手親指での操作感は良好で、ピントの微調整も非常にやりやすい。距離表示はカメラ前面下側にあり、指針が往復する方式となっている。
このシーソーレバーの操作方法は好評だったため、リコーの二眼レフ最終機まで受け継がれることになる。
リコーフレックスには「ニュー」の付かない「ダイヤ」もあるのだが、掲載機「ニュー・ダイヤ」からレンズ周りにBay1バヨネットが採用され、それまで巻き上げノブに付けられていた巻き止め機構をボディ内に格納した。更に、カメラ本体にシャッターボタンが付き、操作性・利便性は格段に向上している。
フイルム室内には内面反射防止用のバッフルを装備しており、スクリーンのフレネルレンズは明るさへの貢献はもちろん、溝が細かいため目障りにならず像の印象も良い。カウンターも自動復元式で、絞り・シャッター速度はビューレンズ上部の小窓で確認できる仕様。
セルフコッキングになっていない中で、チャージレバーが小さいこととシャッターボタンを押す指に干渉しやすいのが惜しまれる。ただ、それも強いて言えばというレベルであり、低価格を売りの一つとしたカメラでありながら非常に完成度の高い仕上がりとなっている。














