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Yashica-Mat

ヤシカで初めてクランク巻上げ・セルフコッキングを採用したモデル、ヤシカマット。その仕様は、極めてスタンダードなローライフレックスコピーと言えるもの。
国内のメーカーでは、マミヤが独自の機構を積極的に採用していったのに対し、ヤシカは露出計内臓を除けば一貫してスタンダードな形式にこだわった。
1960年代からは、このヤシカマットをベースに露出計を組み込んだシリーズが展開され、1970年発売86年生産終了のヤシカマット124Gをもって一世を風靡したヤシカの二眼レフは幕を閉じる。それにより、独自路線を行ったマミヤが国産二眼レフ最後の砦となった。

ヤシカマットのレンズには、4枚構成で共に定評のあるヤシノン付きと掲載機のルマクサー付きとがあり、ビューレンズは若干明るいF3.2の仕様。ルマクサーは、この「無印ヤシカマット」のみに採用されたレンズ。
スタートマーク合わせのフイルム装填にカウンターの自動リセット、フレネルレンズ入りスクリーンや内面反射防止バッフルなど基本装備も十分なものだ。
二眼レフブームも終焉に向かいつつあった1957年発売だが、ヤシカマットはロングセラーモデルとなる。生産期間が長かったこともあって、ピントフードのロゴや左右の絞り・シャッターダイヤルなどに様々なバリエーションがあり、後期にはややコストダウン優先のようなモデルも。
また、ヤシカの二眼レフはアメリカへの輸出も好調だったようで、当機に限らず海外オークションなどでもその姿を多く見かけるカメラだ。

ヤシカマット発売当時の会社名は「八洲光学工業」。掲載機のクランク基部には「YASHIMA OPT. IND. CO., LTD.」との記載があり、なぜ「ヤシマ」なのかと不思議に思っていた。恥ずかしながら、「八洲」を「ヤシマ」と読むと知ったのはしばらく経ってのことである。
なおヤシカ各機種については、「ヤシカフレックスの見分け方」に当サイト独自の情報を掲載している。

ヤシカマット オリジナルデータ表

メーカー 生産国 生産年
八洲光学工業(ヤシカ) 日本 1957年
ビューレンズ
View-Lumaxar 80/3.2 ビュールマクサー
テイクレンズ
Lumaxar 80/3.5 ルマクサー
絞り 絞り羽根 最短撮影距離
3.5~22 10枚 1m
フード取り付け
Bay1
シャッター
Copal-MXV B・1・2・5・10・25・50・100・250・500
シャッターチャージ
巻き上げ連動式(セルフコッキング)
レリーズ
前面下ボタン 押し込み式
巻き上げ 巻き止め
右側面クランク スタートマーク合わせ 自動
ピント合わせ
左側面ノブ
スクリーン 視差補正
通常 フレネル センターマット 補助線縦横各4本 補正無し
内面反射対策
バッフル 円筒
フイルム送り
下→上
実測サイズ 三脚ネジ
H138×W76×D100mm 1155g 小ネジ
データ表の見方

部分拡大画像&ポイント解説

  • テイクレンズ周り巻き上げクランク基部
    [左]テイクレンズはルマクサー 赤いレバーはセルフタイマー [右]クランク基部にYashima Optの文字
  • ビューレンズ上部フイルム室内ピントルーペ
    [左]ビューレンズ上部で絞り・シャッター速度を確認可能 [中央]フイルム室内には内面反射対策のバッフルを装備 [右]ピントルーペの視野は広め
  • レンズキャップレンズフード革ケース
    [左]Bay1準拠のレンズキャップ [中央]同レンズフード [右]革ケース 後期は黒

管理人の

レンズに関しては、「写りが平面的」など贅沢な意見も聞きますが、ルマクサーレンズはアメリカのカメラ雑誌のテストで非常に高い評価を受けたという話も。ヤシカマットは中古市場での数は豊富ですし、後年の露出計付きモデルを含めると非常に入手しやすく使いやすい機種です。ただし、露出計の動作には水銀電池が使われていた機種もありますので、アダプター使用で動作するかなども要確認。
ヤシカオートと機構的には同じですが、操作感はマットの方が良好に思います。最終モデルのヤシカマット124G辺りまで来ると、結構クランクがギリギリギリと鳴くようですが…。

独断の5つ(平均が★★★は0.5換算)
  • 人気度…★★★★
  • 使いやすさ…★★★★☆
  • 見つけやすさ…★★★☆ 124・124Gも同等