ヤシカD(Yahica-D)は、八洲光学工業が「ヤシカ」に社名変更した直後の発売。ヤシカは、35mm一眼レフ全盛の1980年代になってもヤシカマット124Gという新しい二眼レフを発売したメーカー。
掲載機ヤシカDは、ヤシカB後期型(ニューB・銘板はYashicaflex)と機能的には全く同じもので、外装にカラーバリエーションを用意したモデル。ニューBも当機も非常に多く販売されたカメラで、国内外の中古市場で見かける機会が非常に多い機種だ。
機構的にはローライコードコピーであり、巻上げとシャッターチャージの連動はしていないものの、チャージレバーは指掛かりの良い大型なのに加え、シャッターセット後に元の位置に戻るため操作性は良好。
ニューBから引き継いだフレネルレンズ入りのピントグラスとルーペも使いやすく、シャッター速度と絞り値はレンズ上の小窓で確認できる仕様。
内面反射防止用のバッフルも装備しており、実用面で不満を感じることは無いだろう。強いて言えば、フレネルの溝がややうるさい感じがするくらいのものだ。
ヤシカDは当初、「トラベルカラー」と名付けられたカラーモデルがメインであり、「茶×ベージュ(掲載機)」「青×白」「黒×白」の三色がラインナップしていた。それぞれ「バーガンディ」「チャコールグレー」「ゴールデンブラウン」というメーカー側の呼称があったのだが、この並び順で色と呼称が適合しているかどうかは今ひとつ確証が無い。
新B型との併売だったため、当初は通常のブラックモデルが無かったのだが後に発売されている。また、レンズフードやキャップにも、カラーモデルに合わせたバージョンが用意されていた。
後期の黒モデルに四枚構成ヤシノン(Yashinon)レンズ付きもあるのだが、後期型はコストダウンのためかフイルム室内の遮光バッフルが無くなっていたり、前面の絞り・シャッターダイヤルが黒いプラスチック製に変更されていたりもする。
なお、ローライに訴えられたことで有名なベスト判のヤシカ44は、7色ものカラーバリエーションがある。














