日本を代表するカメラメーカーであったヤシカ。
掲載機ヤシカオート(Yashica-Auto)は、クランク巻上げを採用し巻上げとシャッターチャージを連動させたモデルで、スペック的には当時既に販売されていたヤシカマットとほぼ同様なのだが、ヤシカマットよりも安価に販売された。
二眼レフの価格競争が熾烈になってしてきた頃であり、オートフレックスなどの安価なセルフコッキング機種に対応するべく投入されたもののようだ。
ヤシカマットは息の長いモデルとなったが、当機は何故か直ぐに生産が終了しており見かけることも少ない。ヤシカオート発売後半年を経ずに、露出計付きのヤシカマットLMがほぼ同じ価格で発売されているので、ラインナップの見直しによって淘汰されたものと思われる。
テイクレンズは、80mmF3.5のヤシノン(Yashinon)銘。通常、ヤシノンは4枚玉に付く銘なのだが当機は3枚構成のようだ。レンズの反射面を数えてのことなので断言は出来ないが、3枚玉と記載している資料もあるので「コストダウン判ヤシノン」かも知れない。
カメラの仕上げなどは悪くはないのだが、絞り・シャッターダイヤルはプラスチック製(のちに、ヤシカDやヤシカマットもこの仕様に変更されている)であり、各部の操作も、やや滑らかさに欠けギクシャクした感じがある。発売年の1959年となれば二眼レフは既に衰退期であり、コストダウンを意識した機種ゆえ仕方のない部分だろうか。
ヤシカオートにもヤシカ得意のカラーモデルがあるが、バリエーションは少なく掲載機の黒ベース白革のみ確認済み。他に通常の黒革のモデルがあるが、どちらかと言えばブラックモデルの方が見かけることは少ない。














