マミヤフレックス・オートマットA(Mamiyaflex Automat A)は、戦後国産二眼レフを牽引したマミヤの高級機。マミヤの二眼レフの中では、フラッグシップ機になる。
マミヤはマミヤシックスやマミヤプレス、RB・RZ、ニューマミヤ6・マミヤ7など良質な中判カメラを数多く生産した。
掲載機はオートマットA初期のモデル。開発は先行していたのだが、販売開始自体はマミヤ初の二眼レフ「マミヤフレックスジュニア」の次となった。
オートマットB型の発売までは「オートマチック(Automatic)」の名称だったのだが、現在はほとんど使い分けされていないようなので、当機の記載も「オートマット」としてある。
1949年という二眼レフ市場では早い時期の発売ながら、フイルム装填時のフルオートマットを達成した稀有なカメラ。
スタートマーク合わせも、ローラーの間に裏紙を通す必要もなく、フイルム装填後巻き上げてゆけば、本体と裏蓋に設けられた圧着板が厚みを感知し、1コマ目で自動的に止まる仕組みとなっている。
また、ピント繰り出し機構は、一般的な勾玉カムではなく独自の偏芯カムとのこと。独特な位置・形状のシャッターボタンと、下部に位置する絞り・シャッターダイヤルとピントノブなどに操作性への配慮が見える。
レンズは定評のあったオリンパスのズイコー。テイクレンズの外爪のみにBay1バヨネットの形状を選択しているが、モデルによって仕様が少々異なる。
オートマットA型は、初期に透視ファインダーの無いものや光学式透視ファインダーを装備したモデルもあり、フレネルレンズや上下Bay1バヨネットの採用、シャッターの変更や軽量化などをしながらA3型まで生産された。
その後マミヤフレックスの主力は、レンズ交換式のCシリーズへと移行してゆく。そのCシリーズは、フルオートマットの達成で留まらないマミヤらしい二眼レフとなり、長年にわたり国産二眼レフ最後の砦を守った。













