実質的にイギリス製の二眼レフは、このマイクロフレックス(Microflex)と下位機種のマイクロコードのみと言ってよいだろう。
イルフォード製のものやエンサインのフルビュー(Ful-Vue)シリーズもあるが、それらは目測の擬似二眼レフでありボックスカメラに近いものだ。
マイクロフレックスとマイクロコードは、ローライフレックスに対するローライコードの関係とほぼ同じで、上位機種のフレックスがクランク巻上げ・セルフコッキングの仕様となっている。
カメラの作りに関してもマイクロフレックスの方が良好な印象だが、左右の張り出しや重量増はやや気になる。ストラップ金具も専用になってしまったのは残念。
シャッターと絞りはライトバリュー式で連動し、数値はビューレンズ上部で確認できる。確認窓は左右が非常に広いため、直感的な操作がしやすくなっている。ただ、絞り・シャッターの間にライトバリューの数値も表示されるため、少々猥雑な印象もある。
ライトバリューの解除は、向かって右の絞りダイヤル中央のボタンを押し込みながら操作することで可能だ。巻き上げクランク前方のレバーを押し下げれば、多重露出用に単独でシャッターチャージのみも出来る。
フイルム室内には内面反射防止バッフルを装備している。十分効果はあるだろうが、どちらかと言うと遮光壁と言うより凹凸板のようなものだ。シャッターボタンにレリーズソケットが付いたことで、アタッチメントなどの装着も可能。スクリーンにフレネルレンズは入っていないが、ピントの山は掴みやすい部類かと思う。
テイラー&テイラー・ボブソン製と言われるテイクレンズ、マイクロナー(Micronar)77.5mmの評価は非常に高い。マイクロコード搭載ロス・エキスプレスとの差異は諸説あるようだが、一般的な「写り」で言えば、発売年がかなり遅いマイクロフレックスに分があるだろうか。














