アメリカのシアーズ・ローバック(Sears Roebuck)から発売された二眼レフだが、元は日本のアイレスオートマット(Aires Automat)。タワーレフレックス(Tower Reflex)銘の二眼レフには、アイレスフレックスZ型やワルツフレックスを始め、海外の二眼レフがベースのものなどバリエーションが非常に多い。
タワーレフレックス25の基本的な仕様はアイレスオートマットと同じだが、レンズ周りのBay1バヨネットが36mmの被せ式に変更されており、落とし込みのシリーズフィルターが使用でき、シンクロ接点もMX式が採用されている点が異なる。
仕様はオーソドックスなローライフレックスタイプで、右クランク巻上げの左ピントノブスタイル。
絞り・シャッター速度指標にはクリックストップが設けられており、大型のシャッターボタンなど細かな部分での使い勝手も良好だ。
このクラスでスクリーンにフレネルレンズが無く、フイルム室内の内面反射も未対策なのは非常に残念。
遮光性の高いピントルーペは、定位置にセットされる方式が独特な機構になっており、右側に現れるレバーの操作でワンタッチ収納が可能。ただ、ルーペ周りの強度が不足しているのが気になるところだ。
また、アイレスブランドでは、ニッコール(Nikkor)・ズイコー(Zuiko)・コーラル(Coral)と三種類のレンズが販売されたが、タワーブランドで供給されたのはニッコールのみ。
日本光学(ニコン)は二眼レフを生産しなかったので、ニッコールレンズを使える二眼レフはアイレスオートマットとアイレスフレックスZ型、そして各々のタワーブランドの計4機種のみとなる。
発売当時もレンズによって価格差があったが、現代でも神話にも似たニッコールレンズの評価により、同レンズ付のみが高価に取引されている。













