エルモ社は現在も防犯カメラ等を製造しているメーカーで、8mmカメラやプロジェクターを主力としていた。
戦前にエルモフレックス(Elmoflex)1号機を発売した古参だが、二眼レフ12機種ほど(6型と6M型を一括5Mもしくは6型とする資料も)を製造したのみでスチールカメラからは撤退している。
中級機を発売しながら、「二眼レフだけ」というメーカーも珍しいのではないだろうか。
エルモフレックスは、1型とジュニア以外のモデルでオリンパス製ズイコー(Zuiko)レンズを搭載。
掲載機5型は、レンズ周りのバヨネットや上下レンズ間の絞り・シャッターダイヤルを採用しデザインを大きく変えたモデルだが、基本性能自体は1つ前の3F型と大きく変わってはいない。
また、レンズ周りのバヨネットはBay1に近いもののやや互換性に欠け、発売当時からその問題が指摘されていたようだ。特に内バヨネット装着のアクセサリーは、実機で確認してから入手したほうが良いだろう。
エルモフレックスの売りの機構であったアイレベルでのピント合わせと、素通しファインダーでのフレーミングが両立するように前板は二段階でロック可能。ピントフード背面には、ピント合わせ用にレンズの入った接眼部がある。
ただ、通常撮影の方面では、スクリーンはスリガラスのみでやや暗く、フイルム室内の内面反射対策が無いのがやや残念。カウンターの自動復元は後継機で達成されたが、セルフコッキングには最後までならなかった。
カメラの造りや操作性は良好で、発売時の価格設定が中級機の中では高目だったのもうなずける。前面のダイヤルや絞り・シャッター指標の窓、スタートマークにまで「モノ作り」の姿勢が垣間見える。













